手話コミュニケーション

嘘のような本当の話ですが・・・手話を使う人たちの間では、とても有名な話です。病院で”座薬”を処方されたろう者は、”座薬”を”すわったまま、飲む薬”と勘違いして座ったまま飲んだそうです。生まれつき声を聞き取った事が無い、文章を音で聞いたことが無い人たちは漢字を読んで判断します。座薬(すわるという漢字+薬)という漢字ですので、”すわって飲む薬”と判断するのは、極々自然な事です。

座薬を”漢字”一文字、一文字づつ漢字を別けて解釈すると、座って飲む薬と解釈するのはろう者にとって普通の事

”座薬”は例ですが・・・”聞こえる人達”は、漢字+ひらがな+片仮名+数字・・・の羅列で言葉の意味を解釈しているわけではないのです。

私たちは、”文章の纏まり”毎に意味を理解しています。

聞こえる人達は、様々な連続した文字の集まり(文章)を聞くと、言葉の意味を瞬時に理解できます。

生まれつき聞こえない方々は、”文章の纏まり”が”漢字一つ一つが持つ意味”と違う使われ方の文章が多い事に気づきません。

”文章の纏まり”に対して、手話が紐づいていないんです。一つ一つの単語に対応する手話単語を学ぶ機会は多くあると思います。しかしながら、文の集まり、すなわち”文章”、”定型文”や熟語、慣用句・・・そのような”文章”手話で表現する場合、どのような表現をするか?

文章の”纏まり”を手話にする学習をみんなで行う事が、とても、とても、大切であると考えています。

文章の纏まり毎の手話表現を学習することが大切です。

意味が分かる文章の纏まりの単位を「文節」というそうです。小学校、中学校の時、国文法を学習した時に「そんな事を習った…かも」と思い出す程度の記憶かもしれません。大人になると忘れてしまうのですが・・・

”意味の通じる最小単位”、「文節」毎に手話表現を学ぶ事、文の纏まり毎に手話表現を覚える学習を、”オンライン手話”の学習会で行っている事に気がついた方はいらっしゃるでしょうか?

「まとまった文章」が集まって、文章になります。

手話表現の”文法”で重要な考え方が、「まとまり」毎に表現する事でしょう。

手話を纏まった文章毎に表現する方法は、”新日本語手話辞典”で定義されています。オンライン手話の一般手話学習会では、”新日本語手話辞典”を使って定義された手話表現と日本語表現を比較しながら、日本語の意味を確認し対応する手話表現を学んでいます。

手話通訳をされる方は、日本語の纏まり毎に手話表現をされている事が手話通訳を見ていると、お分かりになると思います。

今夜もぜひ学習会で一緒に”新日本手話学習辞典”で手話表現を学んでみましょう。

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